それを知ったのは3週間ほど前のこと。
算数の宿題プリントをチェックしている時のことだ。子供は小学1年生、繰り上がりの足し算が授業で始まったばかりである。
丸付けのために計算式を眺めると何かがおかしい。(書き取りと計算ドリルは家で丸付けが必須なのだ)すべての式で、解がえらく多いのだ。
「さくらんぼ計算」。
そのプリントにはそう書いてあった。なんだそれは。少なくとも自分が子供の頃はなかったね。
式の左の値が10になるように右の値をふたつに分けて計算をするやり方のようだ。
親の値から線を引っ張って計算するからさくらんぼ計算。なるほどね…。
間違いの原因は、そこに書き出した数字も全部足してしまっていると。
ということで、右の値を分けたら親の数字をバツで消してみな、とアドバイスしてみた。
確かに10のまとまりを意識させるにはいい方法だとは思うのだけど、一方ではつまずきの原因だし(大人にとっても分かりづらい)、さくらんぼ計算を解くことが目的になってるように感じて胸のあたりに詰まりを覚えた。
(繰り上がりの計算自体は問題なくできているし、10のまとまりも分かっているようなので、この方法が合ってない感じ。先生も工夫して教えようとしてくれてるのは伝わってくる。)
公文教室をしている年長の友人にそんなことを話してみると、「親子で悪戦苦闘してるうちに子供の方が計算できるようになってるわよ(笑)」と、もっともな意見をもらった。
この計算方法も元は「分配」と言われるそうで、いつからか「さくらんぼ」という可愛い名前がついたとのこと。
減算になるとさらにややこしくなるようなので、個人的にはタブレットなど使って視覚的かつ反復練習できるといいのかなと思ってみたり。
ということで、えっちらほっちら算数と向き合ってみようと思う、秋さらに深まる今日この頃。
余談
視覚的に理解の助けになるかと思ってアプリを入れてみた。動きが目に見えるから分かりやすいみたい。
Math Animations (Grades 1-8) by Xicheng Dong
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