TEDxHamamatsuSalon Vol.2 で知的好奇心の交差を目撃した一日

最近外に出ることが増えたので、「大人の課外活動」なんてタグを作ってみました。
手始めに、先の日曜(5月22日)に参加した「TEDxHamamatsuSalon Vol.2」のことから。


TEDxHamamatsuSalon とは

TEDx をご存じない方のために簡単に説明を。
TEDx というのは、NHKの「スーパープレゼンテーション」でも知られる TED から正式にライセンスを受け、厳格なルールに則って運営される“TED の地方版”。日本では東京をはじめ、北は北海道から南は沖縄までの都市や大学などで活動があります。そして浜松もそのひとつ。

今回参加した TEDxHamamatsuSalon は、これまでの TED Talk を参加者全員で視聴し、その内容から感じたことをディスカッションして知見を深めようというスタイルのイベントです。

この日はスタッフ含め50名近い人たちが集まり、5人ずつのグループに分かれて2つのセッションを行いました。私は今年から TEDxHamamatsu のボランティアスタッフとして参加しており、今回が初めてのイベント体験です。

イベントのテーマは「Across with Intellectual Curiosities(知的好奇心が交差する)」。


デザインチームのMasatoさんがテーマからイメージして描き下ろしたメインビジュアル。こんなところに学生の力が発揮されています。

参加することの意義

正直言って、なにか明確な「答え」が得られるようなイベントではありません。

ひとつの主張(アイデア)を人と視聴し、意見を交わし、そこから自分にはないものを感じ取って自身の活動につなげていく。これは一人ではできないことです。

また、普段と違う刺激を受けてじっくりと内観すること。普段の仕事や勉強を離れ、ひとまわり大きな視点で問題を観察してみる。それはすぐに実らなくても後の気づきや発想のきっかけになったり、会話のキーになったりするのではないでしょうか。すぐに成果や答えをを求められることが多い今の世の中では、逆にそれが大事なのかと思っています。

個人的には動画やテレビに時間を拘束されるのが苦手なので、見るための時間を確保できるというのはありがたいです。これは映画を劇場で観ることと似てますね(笑)。


会場は旧消防庁舎をリノベーションした「鴨江別館(アートセンター)」。趣あります。
Photo by TEDxHamamatsu / CC BY-NC-ND 2.0

プログラム: Ice Break 「トム・ウージェック:塔を建て、チームを作る」

まずは“つかみ”として視聴したのがこのトーク。発想力を問われるマシュマロタワーの制作を通し、チームをいかにしてゴールに導くか?ということを問う内容です。

視聴の後に実際にマシュマロチャレンジを行ってみました。
20本のスパゲティと90センチのテープと紐を使い、18分(今回は10分)でいかに高い場所にひとつのマシュマロを設置できるかという作業。これが意外と難しい。私のチームは63センチを記録したものの、最後まで自立することができず結果は0センチでした(笑)。

スパゲッティで作った三角形の構造物に刺さっているマシュマロ
Photo by TEDxHamamatsu / CC BY-NC-ND 2.0

マシュマロチャレンジは彼らが隠れた仮定を見出すのに役立つのです。

私が身を置くWeb制作界隈でも最近よく言われる「プロトタイプの重要性」に、このトークの内容が繋がるなーと思いながら観ていました。

プログラム: Session 1 「Curiosity(好奇心)」

模造紙に興味を書き出しディスカッションするグループメンバー
Photo by TEDxHamamatsu / CC BY-NC-ND 2.0

「興味があるけど実行できてないことを挙げてみよう。」
Session 1 は、3つのトークを視聴したあとにそこから開始。テーブルに広げられた模造紙に5人のグループメンバーが各々書き出していきます。

では、どうしたらその“興味があること”を実行できるのか。グループ内でディスカッション(堅苦しいものではなく、おしゃべりに近い感じ)したり、他グループの意見を聞いたりするなどして“知の再発見”を図ることに。

私の現実味を帯びている“興味があること”は、実行する気持ちを押してもらえましたし、先延ばしになっているものは、歳をとるごとに厚くなっていく「清水から飛び降りる気持ち」が原因なんだと再確認しました。

Session 1 の TED Talk

※ ティム・アーバン氏のトークは、GIGAZINEでも取り上げられた ので知っている方も多いかもしれませんね。お猿のあれです。

プログラム: Session 2 「Passion(情熱)」

熱中シートに熱中していることを書き出す女性参加者。
Photo by TEDxHamamatsu / CC BY-NC-ND 2.0

オーガナイザー(主宰者)曰く「重いテーマ」のトークが揃った Session 2。
感じるところはそれぞれだったようですが、物事を分解して自分のピースと照らし合わせるのが大好きな私は、こちらの方が実は盛り上がり…。社会人になってからの出来事や自身への不満、そういったものを一つずつ解きほぐすようにトークを視聴していました。

このセッションでは「熱中シート」に書き出したことへの熱中度を星で示し、グループ内で発表をしました。哲学的なテーマのため少し難しく感じるところもありましたが、もう少しトークについての感想を交換できるとよかったかなと思います。

Session 2 の TED Talk

まとめ

この手のイベントは「敷居が高い」ものと取られがちです。
しかしふたを開けてみれば大学生から還暦以上の方まで、さまざまな“知りたがり”の人々が集まる和気あいあいとした会でした。休憩時間にはお菓子を食べながらおしゃべりしたり、アフターパーティーでは美味しい料理を食べ、お酒を飲みながらワイワイとお互いのことを語り合ったり。

異業種交流会とも似ていますが、TEDx のルールで営利的なことは認められていないため純粋に「知的好奇心の“交流”」を図ることができる貴重な場だと思います。


地元で評判のイタリアンのケータリング!おいしくて食べ過ぎました。:P

TEDxHamamatsu では、浜松市内外のスピーカーがトークを行うスタンダードイベントの開催が2016年9月に決定しています。私は昨年のイベント参加を逃してしまったため、今からとても楽しみでなりません。

一般参加者(パティシパント)の応募も開催近くには公式WebサイトFacebookページで告知されると思いますので、浜松近郊(それ以外でもOK)で面白いことないかなーと思っている方はぜひ覗いてみてください。


恒例の「X」ポーズで記念撮影して無事終了しました!
Photo by TEDxHamamatsu / CC BY-NC-ND 2.0

【3月振返 その1】 Knock!Knock! デザイントレンド 2016 ショートセッションに参加

超過密月間だった3月とプライベートのバタバタが終わり、ようやくブログを書く余裕が出てきました。

年度も明けて4月も半ばに差し掛かろうとしていますが(笑)、3月の振り返りを何回かに分けてしてみようかなと思います。

第一弾は「Knock!Knock! 30th Knock!」について。

すべては Dorpamine からはじまった

3月12日に静岡市で開催された「Knock!Knock! 30th Knock!」のショートセッションとして、制作環境のお話をしました。(本編は原一浩さんの「Webデザイントレンド」。)

話は1月に戻り、浜松市で開催された Dorpamine
ここにKnock!Knock!主催者の矢部さんが参加されていて、イベント後日「スピーカー3人まとめて再演しない?」とお誘いを受けたのがことの発端でした。

矢部さんから愛のあるだめ出し(笑)をいただき、Browsersync をより使ってみたくなる内容に練り直すこと一週間。
Dorpamine の時よりもはるかに多い参加者を前に、ガヂンゴヂン状態での発表でしたが、直後に「すぐ使ってみたいんですが…」と声をかけてくださる方がいたり、セミナーお約束のアンケートでは比較的好評だったようでひと安心しました。(静岡の方は優しい…。いや、私も静岡のひとですが。)

小さなことに疑問を持ち、仕事をより楽しく素晴らしいものに

以下はフォローアップメールより、私のコメントの引用です。
発表の内容は Browsersync についてでしたが、こんなことが参加された方に伝わっていればいいなと思います。

最近耳にするコマンドラインのツール類はおしなべて敷居が高いように感じますが、Browsersync のように「意外と簡単」なものから手をつけると、そこを皮切りに視野が広がっていきます。
日常なんとなくやっている操作や業務に対して「なんでだろう?」「これ、なんとかならないかな?」という疑問を持つことで、あなたの仕事をより楽しく素晴らしいものにしていきましょう。

まとめ

この回をもって Knock!Knock! はしばらく充電期間に入るそうですが、クリエイター飲みとか興味アリなので企画されることを楽しみにしています(笑)。

最後に…。
声をかけてくださった矢部さん、一緒にショートセッションをした鈴木さんと清水さん、内容も発表もとても参考になった原さん、参加者のみなさん、すべての方々に感謝申しあげます。

当日の発表資料とフォローアップ記事がありますので、リンク張っときますね。

50日間付箋紙に何かを描き続けること(Sticky50)

Sticky50 で描いたもの

少し前のことになりますが、夏期休暇前ぐらいから Sticky50 という企画に参加していました。

Sticky50とは

ルールは簡単で、付箋紙に1日1枚、そして50日間何でも(絵でも文章でも)いいので書き続けてネットに公開するというもの。

デザイナーの @yhassy さんが始められたもので、まだまだ進行中のプロジェクトです。

取り組むにあたって決めたこと

私がこれに取り組むにあたって決めたことは、以下の3点。

  • 頭の中のイメージを絵に起こす(参考を見るのはOK)
  • 下書きはせずペンで直接描く
  • 時間をかけない(長くても20分)

特にテーマも定めず、その日思いついたことをつらつらと50日(時々息切れしたけど)書き続けました。

画材は黒サインペン(途中からコピックマルチライナー0.3mm、筆ペン)と蛍光ペンのみ。

途中経過など

最初の頃はその日の記録、ストーリーものや好きなショートフィルム、昔描いてたモチーフ…などなど。後半はなぜか雨蛙ばかり描いてました。おかげで蛙はかなり上達しましたね(笑)。前足が4指、後足が5指、もうばっちりw。

最後の10日はネタ出しが少し辛くなり^^; 、最終日は描こうと決めていたカットをそのままポンと。

A photo posted by qumiko totocoto (@oratnin) on

50日描いてみて

十数年前は3Dアニメーションの勉強をしていたので、毎日のように絵を描いていました。しかしWebを本業にしてから段々描く機会も減っていき、最近では子供にせがまれて描く程度。

しかし、Sticky50 を始めてからは、今日は何を描こうか、明日は何描こうか、いろんな映像が頭を駆け巡っていました。

また、時々 Instagram で #sticky50 のタグを覗いてみたり、今までと違うタイプの方をフォローしてみたり、良い刺激・発想を頂きました。

以前、365日写真を撮るプロジェクトに2年間挑戦しましたが、最初は撮ることに一生懸命だったのが、余裕が出るに従ってクオリティや構図、撮り方を工夫しだしたりしたものです。

結果、それが仕事に直結したわけではありませんが、フォトグラファーとしての活動につながっています。

50日間付箋紙に何かを書いて、仕事には直結するものではないかもしれません。しかし、一つのことを(大勢の人と並行して)続けてやるということは、自分の思考を客観的に見たり、違う可能性を開くれるきっかけになるだろうと思います。

これから

せっかくまた描く楽しさを掴んだので、季節ネタと上手くなりたい“ネコ”を中心に描いては InstagramTumblr にアップしていこうと思います。

ということで最後に、私の50枚はここにいます。