- 2008-03-11 (火) 23:31
- Inside
初旬過ぎちゃったけど、2月に見た映画の記録と駄文。
2008年2月2日(土) スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師
最近のタイトルとキャスト、監督と基本的な筋書きだけで行く映画を決めてしまっている傾向がある。これもその一つ。ジョニー・デップ、そしてティム・バートン監督ということが一番のきっかけ。
殺人鬼の話なのだけど、「ティム・バートン」という名にすっかり「安心」していた。R15がついているとはつゆ知らず…。
映像の色彩設計は画に描いたようにすばらしく息をのむ。キャラクターによって全く別人に見えるジョニー・デップの狂気は悲しいほど狂おしく、そして…惨殺シーンは目をつぶるほど…。はっきり言って目を開けていられなかったX(。
ティムの作品に共通して感じることは、子供のような純真さ。主人公に大人のよそよそしさがないということ。そしてトッドには純真さゆえの狂気をすごく感じた。 (→ 公式サイト)
2008年2月8日(金) 陰日向に咲く
世に知れた劇団ひとり氏のベストセラー映画化。これまた原作を読まず観る。
5作(原作は6作)のオムニバスがどんな風にザッピングしてひとつの映画になるんだろうと思ったら、案外きれいにまとめられてる。
ひとつのストーリーというより、4作でのひとまとまりに、1作(拝啓、僕のアイドル様)がくっついているというようだ。
うまくまとめられているんだけど、逆にそれが表層的というか、余白がないというか、うーん、つまり教科書的映画になってしまっているようにも思えた。その辺はキャストの演技力でカバーされているのかな。心に染み入ってホロリとなるまでに何かが少し足りない。でも、最近猟奇的な映画ばかり観ていた自分にとってはデトックスになった。
Wikipediaで見る限り、原作はかなり絶賛されているようなので、機会を見つけてぜひ読んでみたい。
主題歌のケツメイシは“はまり歌”。そして鳥取弁の宮崎あおいは、とてもかわいい。(→ 公式サイト)
2008年2月11日(月) チーム・バチスタの栄光
“阿部ちゃん”の非凡なキャラクターがまたも発揮されている。今回は世間離れした(…変人)厚生労働省の役人。こういうキャラクター本当にはまるなぁ、あの人は。だけど、最近それ系が多くてちょっとお腹いっぱいになってきているのも確か。
ところで、「このミステリーがすごい」大賞受賞作ということだったので結構期待していたのだが、何か表層をなぞっただけのような感も無くはない…。もう少し心理戦があっても良かったか。手術シーンはまさにリアル・真剣そのもの。 (→ 公式サイト)
2008年2月29日(金) パンズ・ラビリンス
自主上映を見逃して落胆していたら、シネコンでリバイバル。
当日PG12指定ということに気づく…。
深い。ひとことで言うとこうなる。
ポッター系ファンタジーだと思っていたら全然違った。
内線時代のスペイン、骨肉の戦場、人間の弱さ、虚栄心、愚かさの象徴とも言うべき新しい父、最初はそれから逃げるように空想(?)の世界に逃げる主人公の少女。だが次第に女性としての強さを持つように見えた。はっきり言ってクリーチャーは超リアル(生々しい)だし、“えぐい”シーンもたくさんある。しかし、目に見えるそれらと“相対するもの”とのバランスが絶妙で、スクリーンの奥からひしひしと伝わってくる。
なんて言うかな、人間の縮図(愚かさ・弱さ・虚栄・血生臭ばかりの中にも一筋の希望はいつでも照らしてる的な)を描いているような感じがした。
シーン切替のつなぎがスムーズ。筋を絶たれず集中できた。(→ 公式サイト)
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