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TOTOCO映画評「ゲド戦記」

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  • Posted at 2006年08月18日 02:05
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ゲド戦記オフィシャルサイト

先日「ゲド戦記」観に行って来ましたので、いつもの映画評などを。
皆さんよくご存じだとは思うのですが、今作は宮崎駿監督のご子息・吾朗氏が監督を務めているわけでして。最初に「監督日誌」が立ち上がってそれを知ったときには、一体ジブリ(というか鈴木プロデューサー)は何を考えているんだ!?と、ちょっといぶかしく思いました。

まぁ、いつものごとく前情報ほとんど無しで観に行ったのですが…。

はっきり言って、失望です。

 

シュナの旅

シュナの旅

シュナの旅」という“絵物語”があります。
1983年に出版された宮崎駿氏(以下、敬愛を込めて宮さん)の作品です。十年ほど前、古本屋で見つけてからといもの、何度となく読み返すほどのお気に入り。ナウシカ色強い(ナウシカ連載中の頃だからなぁ)この作品ですが、好きな宮崎作品5本のうちの1本かな。当時映画化も考えたそうですが、諸般事情(あとがきで氏曰く、「このような地味な企画が通るはずもありません」)で最終的に文庫版の大きさになって世に出されたわけです。

そこにきてこの「ゲド戦記」。
CMやトレイラーが流れ始め、キャラクターを目の当たりにしたとき「何かものすごくシュナ意識してるなぁ…」と内心思いつつも、鑑賞当日を迎えました。一応話題作ですから、わたしとしてもいろいろ思いを巡らし、期待をふくらませ楽しみにしているわけです。

ところどころでシュナの一遍をかいま見るようなカット…かいま見るどころか、シュナの1カットまるまる同じ構図ってさぁ。そりゃないですよ。アレンの表情も何か単調で、手抜きとまでは言いませんが「愛」を感じない。影におびえ、それに飲み込まれそうになるほどのアレンの気持ちが表情から全然伝わってこないんですね。ちょっと言い方きついかも知れませんが、あれじゃ単にキレてるだけですよ。物語はこびも“た~んたん”として(漢字じゃ表現できんな)、現代社会の問題をそのまま当てはめて共感を得ようとしているところが、ちょっと幼稚(単純)かなぁなんて思ってもみたりもするのですよ。

一番残念だったのはやっぱりシュナ色が強すぎると言うこと。
エンドロールで「原案:シュナの旅」と観てやっとその理由が分かったのですが(前情報入れてないので、この時点までホントに知らない。)、ここまでするなら、何故シュナの旅を映画化してくれなかったんだと叫びたいほどです。(宮さんの中では“本という映像化”で完結なのかもしれません。)吾朗氏を監督に据える意味は果たしてあったのか?話題づくりの意の方が多かったのではないか?そう思えてならないのです。

愛すべき参謀(系)キャラ

 参謀系キャラ

もちろん、残念な部分だけでは無いですよん♪(キャラ変わってきたぞ…)
大好きな野心過多な参謀(系)キャラ ─ ナウシカのクロトワ、紅豚のカーチス ─ ウサギ。はまりました。何故って大好きな香川照之さんが声当ててるんだもの。他の声優陣に物足りなさを感じるなか、ウサギ、なんて人間臭いの~(´◇`) (←人間臭いキャラ好き) いち香川好きの単なるヨイショかも知れませんが(笑)。

他のキャラクターを言えば、主人公(岡田君)は仮に話題づくりだったとしても、前作(ハ○ル)に比べたらそれを感じさせないほど全然いいし、ヒロインのテルーも新人にしてはまぁまぁかなと。ちょっと前作、声優陣で失望したのでね。

まとめ

映画をとりあえず楽しみたいという人は「シュナの旅」は読まずに行った方がいいと思います。シュナは「ゲド戦記」とは別に語られるべきではないかと。主題は分かりやすく、1回観ただけでも理解できます。(「もののけ」はほんとに分からなかった。)だけどそれ故に物足りなさを感じるのもまた事実です。原作読んだこと無いので、この映画とは別の話と思って読んでみようかな。

これは私の思い過ごしかも知れませんが、「もののけ姫」以降、ジブリ作品何か昔と変わってきたな…プロモーションが商業色強くなってきたのかなと感じてやみません。ああ、小難しく何か色々こちゃこちゃと書きましたが、決してジブリが嫌いになったわけでは無いですよ。むしろ心配なのです。

素晴らしい作品を作る、老若男女が観る、創ることに憧れる、観る人も創る人も夢を持てる映画を創れる数少ないスタジオ………ジブリの行く末は、さて…。

ゲド戦記
TOTOCO的評価 :: ★★☆☆☆ (星二つ)
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ちょっと大人を意識しすぎたのかなぁ…重いです。
この映画のお味 → めずらしく感じなかった--;

今日の戯言 >
クモ様は…女だと思った。やっぱりみんなそう?


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Comment

  • 『シュナの旅』そのものがゲド戦記に対する駿氏のオマージュというか二次創作に近いものなので、混ぜちゃったのだろうと思いますが……混ぜるな危険。
    でした。

    By おばちゃん at 2006年09月08日 10:33

  • おばちゃん さん>
    まさしくおっしゃるとおり!
    混ぜるなキケンですよね。

    By にん at 2006年09月12日 00:41


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